2016/03/07  睡眠の基礎知識

自分の不眠タイプを知る。4つの代表的な不眠症の種類

自分の不眠タイプを知る。4つの代表的な不眠症の種類

不眠に悩む人は増えている

私たちが生きる現代では、24時間いつでも活動できるような環境が整い、便利になった反面、人間本来の生活リズムが乱れがちになっています。また、高齢化が進み、高齢者の不眠の悩みというのも多く聞かれるようになってきました。

不眠症の定義は「夜、眠れないという自覚」に加えて「日中の活動に支障が出る」ことが要件です。

「夜、眠れない」タイプの不眠症は睡眠障害の中でもとても多くの方が悩まされている症状です。厚生労働省の調査では、日本人の約20%(5人に1人)が睡眠の問題を抱えているという結果が報告されています。

夜眠れない不眠症の種類としては、大きく分けて4つあります。
一言で眠れないと言っても、その症状や程度は各個人ごとに異なり、原因も様々に考えられます。不眠症の種類から、まずは自分の不眠タイプを知ることができると、改善・対策も行いやすくなってきます


不眠症の4つの種類

入眠障害…なかなか寝つけない

寝つきが悪い(入眠障害)原因は、自律神経と体内時計の乱れ

入眠障害は、夜に布団に入って眠ろうとしてもなかなか寝付くことができず、入眠までに30分以上かかってしまう状況が長期間続く不眠症の症状です。一時的に眠れなくなってもすぐに解消される場合は心配ありません。男女問わず、幅広い年齢の人にこの症状は見られます。主な原因としては、自律神経の乱れ体内時計のズレ、病気や体質などによる個別の要因などが挙げられます。


詳細記事:寝つきが悪い(入眠障害)原因は、自律神経と体内時計の乱れ

中途覚醒…夜中に何度も目が覚める

夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)の原因を知る

中途覚醒は、入眠するまでは問題ないが、夜中に何度も目が覚め、その後再び寝付くのが困難となる不眠症の症状です。高齢者に多くみられ、60歳以上になると5人に1人がこの症状を訴えていると言われています。原因としては、自律神経の不具合の他に、夜間頻尿睡眠時無呼吸症候群周期性四肢運動障害などが挙げられ、身体の不快な感覚が睡眠を妨げている場合に起りやすくなります。


詳細記事:夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)の原因を知る

早朝覚醒…朝やたら早く目が覚める

早朝覚醒…朝やたら早く目が覚める

早朝覚醒は、朝予定していた起床時間よりやたらと早くに目が覚めてしまい、まだ眠りたいのに眠れなくなってしまう不眠症の症状です。朝型生活が進んだ高齢者、特に男性に多くみられる症状です。また、年齢に関係なくうつ病の初期症状としても現れるため、注意が必要です。主な原因としては、加齢による生理的な睡眠時間の減少体内時計の前倒し精神的な問題などが挙げられます。


詳細記事:朝早く目が覚める早朝覚醒は、年齢の問題とうつ病の可能性を考える

熟眠障害…眠りが浅い、ぐっすり眠れない

寝ても寝ても寝たりない、眠りが浅い…熟眠障害の原因は?

熟眠障害は、ちゃんと睡眠時間を確保しているつもりなのに眠りが浅く、ぐっすり眠れたという満足度がないという不眠症の症状です。幅広い年齢の人にこの症状は見られますが、加齢にともなう生理的な現象のケースも考えられます。自律神経の乱れ精神的なストレス冷え性などによる低体温などにより、深い眠りのノンレム睡眠の量が少なくなることが原因で「眠りが浅く、ぐっすり眠れていない」という感覚を覚えることが多いです。


詳細記事:寝ても寝ても寝たりない、眠りが浅い…熟眠障害の原因は?

不眠症の種類まとめ

種類(タイプ) 症状 傾向 主な原因
入眠障害 眠ろうとしてもなかなか寝付くことができず、入眠までに30分以上かかってしまう状況が長期間続く 男女問わず、幅広い年齢の人 自律神経の乱れや体内時計のズレ、病気や体質などによる個別の要因など
中途覚醒 入眠するまでは問題ないが、夜中に何度も目が覚め、その後再び寝付くのが困難となる 高齢者に多くみらる 自律神経の不具合の他に、夜間頻尿や睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害など
早朝覚醒 朝予定していた起床時間よりやたらと早くに目が覚めてしまい、まだ眠りたいのに眠れなくなってしまう 高齢者、特に男性に多い。年齢に関係なくうつ病の初期症状としても 加齢による生理的な睡眠時間の減少、体内時計の前倒し、精神的な問題など
熟眠障害 ちゃんと睡眠時間を確保しているつもりなのに眠りが浅く、ぐっすり眠れたという満足度がない 幅広い年齢の人 自律神経の乱れ、精神的なストレス、冷え性などによる低体温などにより、深い眠りのノンレム睡眠の量が少なくなること


慢性的な不眠は放置しないこと

「眠れないこと」はとても辛いですが、不眠の症状は体の健康状態との因果関係も深いので注意が必要です。また、日中に仕事でミスをしやすくなったり、不眠からくる怠さのせいで能率が悪くなったりと社会生活にも影響してきます。慢性的な不眠は放置せずに、一度向き合ってみると激的に体調が改善することもあるかもしれません。

不眠症の辛さは、そうではない人にはなかなか理解されにくい部分があります。
「眠れていない」と不調を伝えても、不眠と無縁の人からすると「少々眠くても気合で乗り越えられるだろう」というように感覚的に理解できないことも多いのです。本人は、分かってもらえない辛さ、そして「眠る」という誰しも当たり前にできることが、自分だけままならないことへの苛立ちなどを抱え、孤独に悩みを深めてしまう場合もあります。

不眠の症状は何らかの理由による身体の不調のひとつです。「眠れないこと」は、その人の努力や能力の欠如とは何ら関係ないのです。適切に対応すれば症状は改善していきますので、一人で悩まずに、場合によっては医療機関の助けも借りながら、周囲にも病気であることを伝えていきましょう。

各不眠症の種類別対策方法はこちらも合わせてご覧ください。
関連記事:不眠症のタイプ別対策まとめ。「こうすれば眠れる」改善法

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